한일해협 시도지사회의(日韓海峡沿岸県市道知事交流会議)
한일해협 시도지사 회의 교류에 대하여 일본어로 요약한 저의 리포트자료를 소개합니다.
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日韓海峡沿岸県市道知事交流会議について
-日韓自治体の広域連携による観光・経済発展をめざして-
1.概要
2.意義
九州北部三県及び山口県と韓国南岸地域とは地理的に極めて近く、長崎県の対馬と韓国の釜山広域市との直線距離はわずか50km足らずと一衣帯水の関係にあります。また、歴史的にも、両地域は古代以来の日韓交流の窓口であり、特に17世紀以降の江戸時代には、朝鮮通信使に代表される日韓の交流が対馬宗家を中継基地として展開された。
知事交流会議は、このような地理的にも歴史的にも深い関係にある両地域が、国境を越えて、地域レベルでの広域的な友好関係を築こうという構想のもとに始められたもので、開始当初から過去に例のないユニークな試みとして関係者の関心を集めた。
また、この知事交流会議のもう一つの特徴は、毎年1回定期的に知事が一堂に会しての会議を開催するだけでなく、会議において合意された様々な共同交流事業が実施されている点にある。
日韓関係が新しい時代を迎え、未来志向の関係を目指していこうとする中で、海峡を挟んだ両地域の幅広い交流活動は、今後ともあらゆる分野で一層活発になっていくものと思われる。知事交流会議は、このような流れの先頭に立って、両地域の相互理解と友好関係の増進のために、今後とも積極的な試みを続けていきたいと考えている。
3.実施経緯
1991年のはじめには、両地域の首長が一堂に会する会議の開催を三県(福岡県、佐賀県、長崎県)の計画として固め、日本国政府(自治省、外務省)の協力を得て、この計画を韓国政府(内務部)に打診した。
この間、三県では実行委員会を組織し、会議開催に向けた取り組みを進めてきた結果、特に日本国政府(自治省)の大きな協力と支援により、三県の課長クラスの韓国政府(内務部)訪問、韓国一市三道(釜山直轄市、全羅南道、慶尚南道、済州道)との課長レベルでの意見交換等が実現し、知事交流会議開催に向け大きな前進をみた。
1992年7月には、知事交流会議を前提とした韓国側との事前準備会議が開催(於:長崎県長崎市)され、この会議において知事交流会議の概要について合意をみたところである。その後、8月には三県が済州道を訪問して詳細にわたる協議を行い、8月25日の第1回日韓海峡沿岸県市道知事交流会議を迎えることとなった。
以後、毎年1回、7県市道の首長が一堂に会し日韓交互に知事交流会議を開催し、現在に至っている。(※1999年から山口県参加)
4.運営形態
○ 会議名称:日韓海峡沿岸県市道知事交流会議
○ 設立:
○ 参加地域:日韓海峡沿岸8県市道
[日本側]福岡県、佐賀県、長崎県、山口県
[韓国側]釜山広域市、全羅南道、慶尚南道、済州道
○ 推進体系
◇知事会議
参加: |
日韓海峡沿岸8県市道知事(市長) |
周期: |
毎年1回、両国輪番開催 |
組織: |
議長(会議開催地の知事)、幹事(会議開催地及び次期開催地自治体) |
内容: |
日韓海峡圏の共同発展のための意見、情報の交換及び交流の基本方向について決定。 |
◇実務会議
参加: |
日韓海峡沿岸8県市道知事交流会議国際交流担当部局長 |
周期: |
毎年2回、両国輪番開催 |
組織: |
議長(会議開催地の国際交流担当部局長)、幹事(会議開催地及び次期開催地自治体) |
内容: |
知事会議の結果を具体化して、交流事業の推進方法を決定。 |
5.主要交流事業
青少年交流事業、環境交流事業、水産交流事業、広域観光協議会事業、経済交流促進事業、住民親善イベント事業、地域伝統工芸交流事業、日韓交流史理解促進事業がある。
広域観光協議会は、第2回知事交流会議(1993年)において「日韓広域観光ルートの開発推進」が共同声明に盛り込まれたことに伴い、日韓それぞれに組織されたもので、1994年から事業を実施している。両地域への誘客促進と、両地域間の相互交流の促進を目的として様々な観光交流事業を実施しており、これまでに、毎年交互に日韓海峡沿岸観光交流会議を開催し、これに基づいて観光情報の交換、観光広報物の作成、モニターツアー、旅行社・マスコミ招待事業等を実施している。
経済交流促進事業は1993年に開催された第2回知事交流会議において合意され、1994年度から実施している。両地域の経済交流を促進し、相互理解と友好を深めることを目的としている。
毎年、実務会議を日韓交互に開催し、当該年度に実施した事業を評価するとともに、翌年度に実施する事業を決定している。
2000韓国国際機械博覧会(KIMEX2000)出展事業
会期: |
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場所: |
慶尚南道昌原市 昌原総合運動場 |
内容: |
本博覧会は一般機械類及び産業機械類の国際見本市であり、6日間で80,028人の入場者数があり、出展企業数は246社であった。(うち、韓国企業は166社、海外企業は80社。)日本側は、韓国側の無料ブース支援を受け、12社・団体が参加した。出展品目は、一般機械、自動車機械など。 |
効果: |
KIMEX2000における日本側出展企業12社の引き合い件数は414件であり、本出展を通じて両地域の企業活動やマーケット状況等について理解を深めることができた。 |
6.「第11回日韓海峡沿岸県市道知事交流会議」内容
○ 日 時:
○ 場 所:釜山広域市「パラダイスホテル」
○ 出 席:8地域
-日本側:福岡県・佐賀県・長崎県・山口県
-韓国側:釜山広域市・全羅南道・慶尚南道・済州道)
○ 合意事項
日韓8県市道をつなぐ観光船の運航、日韓海峡沿岸地域の共通課題を効率的に研究するための「共同研究機構」の設立等を議論するとともに、日韓両国間のFTA(自由貿易協定)の重要性について認識をともにした。
「日韓海峡圏の相互理解と信頼関係を一層堅固なものとし、より良い共同発展を図る」との共通認識のもと、 ① 日韓両地域が連携して来年から、3年間海の環境美化に関するキャンペーンを実施 ② W杯を記念し、「日韓海峡青少年サッカー大会」の開催や「日韓海峡沿岸地域物流シンポジウム」の開催、「日韓海峡沿岸地域経済白書(データベース)の作成などの検討 ③ 来年は長崎県で開催
○ 特記事項
今回の知事会議で、それぞれの県市道から各種の提案がありましたが、その中で慶尚南道の金知事さんから提案があった。九州と韓国の間の海峡を、壱岐、対馬の2島を経由して長大トンネルで結び、日本と大陸を陸続きにし、北東アジアはもとよりアジアの平和と安定に寄与する壮大なプロジェクト計画であり、22世紀への夢のプレゼントである。
(構 想 概 要)
・トンネル延長 208km(海底部145km 陸上部63km)
・ 最大水深 150m
・ ソウル-九州間 650km
・自動車で6時間30分、高速鉄道で2時間30分、リニアモーターカーでは、
(※参考 青函トンネル 54km ユーロトンネル 49km)
7.今後の課題
第11回会議では日韓8県市道をつなぐ観光船の運航、日韓海峡沿岸地域の共通課題を効率的に研究するための「共同研究機構」の設立等を議論するとともに、日韓両国間のFTA(自由貿易協定)の重要性について認識をともにしたことが注目される。
① この会議で協議した内容の実現のためては、当面は実務レベルでの具体的な協議が行った上で、当該の自治体間どうしの広域連携と両国政府レベルでの全面的な支援が前提になると考える。
② この会議をモデルにして他の広域自治体間の広域連携まで拡大を進むことも前向きに検討する必要がある。
③ 特に、観光の面では、2000年11月の第15回日韓観光振興協議会(広島市)で基本的な方向が示された、日韓相互交流と他地域からの来訪者の合計を2006年までに1,600万人(※)へと概ね倍増を目指す「東アジア広域観光交流圏構想(EASTプラン)」の具体案として「地方間における観光分野での広域連携」を盛り込んで進めるべきである。
(※)韓国→日本 約100万人を約200万人,日本→韓国 約200万人を約400万人,第三国→日韓 約600万人を約1,000万人に
「参考文献」
1.国道交通省「観光白書」2002
2.国際観光振興会「世界と日本の国際観光交流の動向」2002
3.行政政策資料(福岡県、佐賀県、釜山市、済州道)、2002